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16歳高校生がサイゼリヤ注文システムをハック、CLIツールでAI注文成功

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月4日 更新
16歳高校生がサイゼリヤ注文システムをハック、CLIツールでAI注文成功

早朝のサイゼリヤで、16歳の高校生が自作のCLIツール(コマンドライン・インターフェース:キーボードのテキスト入力でコンピュータを操作するツール)を使い、AIにデザートをすすめさせてそのまま注文してしまった——。
そんな動画がXで話題になっている。
「未来の注文みたい」という興奮と「それ、大丈夫なの?」という戸惑いが入り交じり、テクノロジーと日常が交差する瞬間が、ファミレスの一席で静かに起きていた。

X で話題になっていること

2026年5月3日早朝、@nakasyou0 がXにこんな報告を投稿した。
サイゼリヤのQRコード注文システムを自ら逆工学(リバースエンジニアリング:既存システムの仕組みを解析して理解・再現すること)し、TypeScript(JavaScriptをベースにした、より堅牢なプログラミング言語)で作った代替クライアント「Betterzeriya」からテーブル24番でドリンクバーやミラノサラミを注文。
さらに自作のCLIツールを通じてAI「Codex」にデザートを提案させ、そのままの流れで注文・会計まで完了させたというのだ。

この投稿は100万インプレッションを超えたとされ、いいねも1,500件以上に達したという。
「未来の注文みたい」「CLIで飯食う男すごすぎ」と感心する声が相次ぐ一方、「サービスへの不正アクセスにならないの?」「倫理的に問題では」と指摘する声も目立った。
16歳という年齢が判明すると、驚きと称賛がさらに広がった。

サイゼリヤ警察アカウントも反応し、Xでの話題は一気に広がった。

調べたらこうでした

@nakasyou0(中村翔太郎)は、GitHubで350以上のリポジトリを公開している高校生エンジニアだ。
今回開発した「Betterzeriya」は、サイゼリヤのモバイルオーダーシステムが利用しているAPIを解析して作られたTypeScript製の非公式クライアントライブラリ。

AIへの注文委任に使われた「Codex」は、OpenAIが提供するターミナル動作型のAIコーディングエージェントだ。
今回の事例では、Codexがメニュー一覧を参照してデザートを選び、Betterzeriyaクライアント経由で注文を送信するという、AIが実際の購買行動を完結させる一連のフローが実現された。

法的な観点では、日本の不正アクセス禁止法が焦点となる。
今回のケースは正規のモバイルオーダーAPIに正常な形式のリクエストを送っているとみられるため、法的にはグレーゾーンだ。
サイゼリヤの利用規約には非公式クライアントの使用を明示的に禁止する条項は確認されていないが、店舗側が問題視すれば対応を取る可能性は否定できない。

サイゼリヤは2024年に技術スタック(PHPベースのシンプルな構成)がXで話題になったことがあり、その仕様がある程度外部から把握しやすい状態だったことが今回の開発の背景にある。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

16歳の高校生がサイゼリヤの注文システムを逆工学して非公式クライアントを作り、AIに注文させるところまで完結させた今回の事例は、個人開発の可能性とAI活用の最前線を象徴するエピソードだ。
法的・倫理的な議論は続くが、テクノロジーが「外食」という日常の場に静かに侵食していく未来を、一人の高校生が早朝のファミレスで先取りしてみせた。