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「なぜかBANされた」の一言から、開発者全員への大盤振る舞いが始まった

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月9日 更新
「なぜかBANされた」の一言から、開発者全員への大盤振る舞いが始まった

「なぜアカウントを止めたのか分からない」。
あるユーザーがそう投稿した数時間後、OpenAIとAnthropicの開発責任者2人がX上で直接やり取りを始め、最終的にOpenAIの有料ユーザー全員の利用制限がリセットされるという展開になりました。
きっかけは、他社のAIモデルを自社ツールで動かしたことに対する、まさかの「アカウント停止」でした。
SNSでAIツールを使いこなしたい人にとっては、複数のAIサービスを組み合わせて使う際に何が起こりうるかを知っておく材料になる出来事です。

先に結論をまとめると:
– OpenAIのCodex担当Tiboさんが、自社の新モデル「GPT-5.6 Sol」をAnthropicのツール「Claude Code」で動かしたユーザーのアカウントが停止された件を公にX上で問い合わせた
– Anthropicの開発責任者Boris Cherny氏が「意図的なBANではなく、別の判定システムの誤作動の可能性が高い」と即座に否定
– Tiboさんはこのやり取りを受けて「お祝い」と称し、ChatGPT WorkとCodexの有料ユーザー全員の利用制限をリセット。
月曜日にも追加リセットを予告した

Xで起きていたこと

発端は、あるユーザーがTiboさんへの返信で「投稿とほぼ同じ手順を試したら、直後にAnthropicにアカウントを停止された」と報告したことでした。
Tiboさんは「力になりたいけど、僕はAnthropicで働いていないんだ。
他社のモデルと組み合わせて使っただけでBANするのは、確かに変だね。
同じ状況の人はいる?」と返信し、この投稿は2,900件を超えるいいねを集めています。

他社のツールで自社製品を使っただけでアカウントが止まるという話は、複数のAIサービスを併用する開発者にとって見過ごせない話題です。
この投稿にはAnthropic側からもすぐに反応がありました。
ただ、実際にBANが意図的なものだったのか、単なるシステムの誤作動だったのかは、この時点ではまだ分かりません。

調べて分かったこと

Boris Cherny氏は何と答えたのか

Anthropicで「Claude Code」の開発を率いるBoris Cherny氏は、Tiboさんの投稿に対してこう返信しました。

「Anthropicで働きたいなら、うちは今採用中だよ!他社のモデルをうちのハーネス(AIを動かすための実行環境)と組み合わせて使ったからといって、アカウントを停止することはないよ。
ほぼ確実に、別のアカウント判定システムが誤って反応したんだと思う。
今調べているところ。
報告してくれてありがとう」

つまりAnthropicの公式見解は「意図的な締め出しではなく、不正利用を検知する別の仕組みが誤って反応した」というものでした。
ではなぜ、こんなやり取りがそもそも起きたのでしょうか。

なぜ「他社のモデル」がClaude Codeで動くのか

背景には、2026年7月中旬にX上で話題になった「GPT-5.6 SolはOpenAI自社のCodexよりも、AnthropicのClaude Code上で動かした方が性能を発揮する」という指摘があります。
この報告を受けてTiboさんは「あら探しはしない。
誰もがCodexにGPT-5.6 SolをClaude Codeで動かす方法を知りたがっている。
ハーネスがどちらのものかは気にしない」と述べ、OpenAI公式として組み合わせ方法を公開した経緯があります。
競合同士のツールを併用することを、当のOpenAI側がむしろ後押ししていたわけです。

リセットの「お祝い」は何に対してだったのか

こうしたやり取りを踏まえてTiboさんは、「その通り、GPT-5.6 Solは素晴らしくて、CC(Claude Code)ハーネスを含めほぼどこでも使える。
これを祝って、そして僕がどこにも行かないことも含めて……ChatGPT WorkとCodexの有料ユーザー全員の利用制限をリセットしたよ。
楽しんで」と投稿しました。

「どこにも行かない」という一言は、Boris Cherny氏の「うちは採用中」という軽口への切り返しとも読めます。
この投稿には12,000件を超えるいいねが集まり、返信では早くも「月曜日にもう一度、パフォーマンス的なリセットをするよ」と次の予告までしています。

Shiritomo編集部の考察:ライバル企業のやり取りから読み取れること

今回のやり取りが興味深いのは、競合関係にあるはずのOpenAIとAnthropicの開発責任者が、公開の場で軽口を交わしながら問題解決まで進めた点です。
SNS運用の視点で見ると、ユーザーからの1件の指摘投稿が、企業の垣根を越えたやり取りを引き出し、最終的に無料の利用制限リセットという実利につながったという拡散構造は示唆的です。
個人の投稿がこれだけ大きな反応を引き出せたのは、Tiboさん自身が日常的にユーザーの声へ即レスする姿勢を見せてきたことの積み重ねがあってこそでしょう。
企業アカウントの「中の人」が個人の顔でやり取りする姿勢は、フォロワーとの距離を縮める効果がある一方、今回のような「ライバル社への当てこすり」も含めた発言は、それ自体が拡散の燃料になりやすい点も見逃せません。

まとめ

他社ツールでの利用に伴うアカウント停止という小さなトラブル報告が、開発責任者同士の公開のやり取りを経て、OpenAI有料ユーザー全員への利用制限リセットという形で決着しました。
AIサービスを組み合わせて使う機会が増える中、こうしたやり取りは今後も起こりそうです。

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