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URLを貼るだけでプロ品質の商品広告が完成——GoogleのAIマーケティングツール「Pomelli Catalog」が日本で無料公開

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月12日 更新
URLを貼るだけでプロ品質の商品広告が完成——GoogleのAIマーケティングツール「Pomelli Catalog」が日本で無料公開

「うちの会社のURLを入れたら、サイト上の素材を全部自動で洗い出して、キャンペーン用のクリエイティブまで作ってくれた」——こんな投稿がXに流れてきたとき、最初は半信半疑でした。
でも調べてみると、これはGoogleが本当にやっていることで、しかも無料で、日本からでも使えるというのです。

Pomelli Catalogとは何か

Google Labsが手がける実験的なAIマーケティングツール「Pomelli(ポメッリ)」に、2026年5月5日、新機能「Catalog」が追加されました。
使い方は驚くほどシンプルで、まず自社のウェブサイトURLを入力します。
すると、Pomeliがサイト上の素材(商品画像、テキスト、ブランドカラーなど)を自動で洗い出し、「Business DNA」として分析します。
次に商品・サービスをカタログに登録すると、ブランドの世界観に合わせたSNS投稿画像、広告クリエイティブ、商品撮影風ビジュアルをAIが自動生成してくれます。

公式アカウントの発表ツイートはこちらです。

生成に使われているのはGoogleのVeo 3.1(アニメーション動画向け)とNano Banana 2(商品フォトシュート向け)。
ともにGoogleの最新モデルで、静止画だけでなくブランド動画まで生成できます。

日本のマーケター・スタートアップが反応

日本でも複数のAI系インフルエンサーがすぐに試用し、X上で感触を報告しています。
デジライズCEOのチャエン氏は実際に試した上で、こう述べています。

「まず、自分の会社のURLを入力すると、Webサイト上の素材を自動で洗い出し、アセット一覧を作成してくれます。
その後、それらの素材を使って、さまざまなキャンペーン用のクリエイティブを作成できます」とのこと。
日本語UIの最適化はまだ発展途上だという声もあるものの、商品情報の入力からキャンペーン素材の生成まで一気通貫でできる点が評価されています。

海外事例では、マーケティング会社DigRise社がこのツールを使って素材の自動抽出に成功したと報告されており、中小企業での活用可能性が特に注目されています。

「Googleの新サービスでスタートアップが駆逐される」という声も

一方で、辛辣な意見も出ています。
「Googleの新サービスでまたスタートアップが駆逐される」——こんなコメントが広がったのは、Pomelli Catalogがターゲットにしているのが、これまで有料SaaSが担ってきた「AIによるマーケティング素材の自動生成」市場だからです。
無料で、しかもGoogleのインフラと最新モデルを使って同等以上のことができるとなれば、競合するスタートアップには厳しい状況です。

ここで一つ、率直な感想を。
Pomeliのような「URLを入力するだけ」系のAIツールが増えてきた背景には、Googleのような大企業がAI分野での競争優位を確立しようとしている意図があります。
無料で提供することで、ユーザーとデータを集め、長期的なエコシステムを構築する戦略とも読めます。
中小企業にとっては「ありがたい無料ツール」でも、ツールベンダーの視点では競争環境が大きく変わる出来事です。

使ってみたい方へ

現時点での操作フローは以下のとおりです。

  1. labs.google.com/pomelli にGoogleアカウントでログイン
  2. 自社のURLを入力してBusiness DNAを生成
  3. 商品・サービス情報をカタログに登録
  4. SNSバナー・広告クリエイティブ・動画を生成

日本語でも利用可能ですが、一部UIが英語の箇所もあります。
出力されるコンテンツの品質は試してみないとわからない部分もあるので、まずは小規模なテストから始めるのがよさそうです。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

URLを入力するだけでブランドに合った広告素材が自動生成される——Pomelli Catalogは、マーケティング業務のハードルを大きく下げる可能性を持ったツールです。
特に予算の限られる中小企業や個人事業主にとって、試してみる価値は十分にありそうです。