ChatGPTで「URL.canParse is not a function」、10月22日の障害は6時間32分で復旧
10月22日の午前、ChatGPTを開こうとすると画面が止まり、「url.canparse is not a function」という聞き慣れない英文エラーだけが表示される。
そんな状態になった人がいた。
見たことのないエラー文だけに、何が壊れたのか見当もつかない。
ChatGPTを仕事や日常のメモ代わりに使っている人にとっては、原因が分からないまま使えない時間が続くのは地味に困る出来事だった。
先に結論をまとめると:
– OpenAIは10月22日、ChatGPTの会話機能とResponses API(開発者向けの応答生成機能)でエラーが増える障害を公式に認めた
– 障害が起きていたのは日本時間の22日午前11時18分ごろから午後5時50分ごろまでの約6時間32分で、インド・日本・韓国などが影響範囲に挙がっていた
– 「URL.canParse is not a function」という表示は利用者側が見たエラー文で、障害は同日中に全面復旧している
何が起きたのか
OpenAIの障害情報を集計しているダッシュボード「AI Status Dashboard」には、10月22日のインシデントとして「Elevated ChatGPT conversation and Responses API errors(ChatGPTの会話機能とResponses APIでエラーが増加)」という記録が残っている。
開始時刻はUTC(協定世界時)で2時18分32秒、終了は同8時50分43秒。
日本時間に直すと、22日午前11時18分ごろから午後5時50分ごろまで、合計6時間32分ほど続いたことになる。
影響地域としてインド・日本・韓国が記載されており、たまたま日本時間の日中にかかる時間帯だったぶん、国内でも気づいた人が多かったはずの障害だ。
障害追跡サービス「isdown.app」にも、直近24時間でChatGPTについて64件程度の利用者報告が寄せられたとみられ、その後解消したという記録が残っている。
ChatGPT側の公式発表は「エラーが増加した」という事実しか書いておらず、利用者の画面に何が表示されたのかまでは説明していない。
そこで、実際にどんな表示が出ていたのかを確かめた。
調べて分かったこと
「URL.canParse」とは何のエラーなのか
複数の利用者からの報告をまとめると、この時間帯にChatGPTへアクセスした際、ページの読み込みや送信の途中で「url.canparse is not a function」という英語のエラーが表示され、それ以上操作できなくなるケースがあった。
パソコンのブラウザでは発生したが、スマートフォンでは問題なく使えたという報告も一部に見られたが、この違いがすべての利用者に当てはまったかどうかは確認できていない。
URL.canParse自体は、あるURL文字列が正しい形式かどうかをその場で判定できる、比較的新しいJavaScript(ウェブページを動かす言語)の標準機能だ。
対応していない古いブラウザや、対応が追いついていないアプリ内ブラウザでこの機能を呼び出すとどうなるか。
「そんな機能は存在しない」という意味の「is not a function」エラーになる。
これがこの種のエラーメッセージの一般的な性質だ。
ただし、OpenAIがこのエラーを今回の障害の直接の原因として説明したわけではない。
公式が認めているのは「会話機能とResponses APIでエラーが増えた」という事実だけだ。
利用者が見たエラー文との結びつきは、タイミングが重なっていたことから推測できる範囲にとどまる。
同じエラーが出たら、どうすればいいか
ChatGPTで同様の読み込みエラーに遭遇したときの一般的な対処として、ページの再読み込み、ブラウザのキャッシュやサイトデータの削除、ブラウザ自体を最新版に更新する、といった手順がよく案内されている。
今回のように短時間で復旧する障害の場合、待てば直ることも多いが、OpenAIの公式ステータスページで現在の状況を確認してから対処すると、無駄な再起動やアプリの再インストールを避けられる。
ChatGPTのようなクラウド上で動くサービスは、利用者側の環境を直しても、サーバー側の障害そのものは解消しない点は覚えておきたい。
Shiritomo編集部の考察:障害情報は「公式発表」と「利用者の症状」を分けて読む
今回のように、公式の障害発表(エラー増加)と、利用者が実際に見た症状(特定のエラー文)が別々に出回るケースは珍しくない。
企業側は「どの機能で」「いつからいつまで」障害が起きたかという運用的な情報を出す一方、画面にどんな文字列が表示されたかという利用者視点の情報は、サポートフォーラムや障害追跡サイトのほうに先に集まりやすい。
両者を混ぜて「公式がこのエラーを認めた」と読んでしまうと、実際には確認されていないことまで事実として受け取ってしまう。
SNS運用や情報発信の立場からは、こうした障害の初動で「公式発表」「利用者報告」「自分で確認した事実」の3つを分けてメモしておくと、後から訂正が必要になりにくい。
ChatGPTのように利用者数が多いサービスほど、同じ障害でも症状の報告が割れやすく、全員に同じ現象が起きたとは限らない点にも注意したい。
まとめ
10月22日にChatGPTで起きた障害は、公式には「会話機能とResponses APIのエラー増加」として6時間32分で収束し、復旧も確認されている。
「URL.canParse is not a function」という利用者側のエラー表示については、障害との関連が疑われるものの、OpenAI自身が直接の原因として説明したわけではない。
さらに深掘りしたい方へ
障害の詳細な時系列はAI Status Dashboardのインシデント記録で確認できる。
ChatGPT全体の稼働状況はisdown.appのステータスページでも随時更新されている。
