同時接続1,000人割れからの3倍——『Marathon』が起死回生に選んだのは、あえての「対人なし」だった
88,337人。
5,000人。
1,000人未満。
そして14,699人。
Bungie開発の脱出シューター『Marathon』のSteam同時接続数は、この数字の並びだけで浮き沈みが伝わってきます。
2026年3月のリリース直後にピークを記録したあと、じわじわと減り続け、7月には1,000人を下回る日も出ていた同作が、7月21日のアップデートを境に一気に人数を戻しました。
運営型のオンラインシューターを追いかけている人にとっては、「対人戦がウリのはずの作品が、対人なしのモードで数字を戻した」という逆転劇として気になるニュースです。
先に結論をまとめると:
– 『Marathon』は発売後に離脱が進み、Steam同時接続が1,000人を割る日もあった
– 7月21日のアップデートで初のPvE(対人なし)モード「Vault Breaker」を追加し、直後に同時接続が約3倍に増えた
– Vault Breakerは8月4日までの期間限定・実験的な施策で、本実装するかは今後の反応次第とされている
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
Bungieの開発チームは7月21日、公式Xでアップデート内容を告知しました。

Marathon Update 1.1.5
— Marathon Development Team (@MarathonDevTeam) 2026年7月21日
The one about Vault Breaker.https://t.co/3kns1EWzpK
告知に合わせて、海外の実況者やプレイヤーからは「これはMarathonに必要だったモードそのもの」といった歓迎の声が上がりました。
日本のプレイヤーもモードの仕組みを解説する投稿で反応しており、次のような紹介が広がっています。
Marathonが日本時間7/22にPvEモード"Vault "Breakerを導入
— いーさん / Ethan 🇺🇸 (@Ethan_E_E_E) 2026年6月23日
低温アーカイブを舞台にソロ、デュオ、トリオでプレイ可能
出撃時は特別なスポンサーキットのみ持ち込め、脱出時は全てのアイテムを置いていくかわりに特別な通貨を貰い、それでスポンサーキットや他モードの装備を強化できる https://t.co/bqh0Qbkw6U
Vault Breakerは「Cryo Archive」という専用マップを舞台に、ソロ・デュオ・トリオでボルト(金庫)を攻略していく協力プレイ型のモードです。
通常モードとは違い、出撃時に持ち込めるのは専用の装備キットのみ。
脱出時に手に入れたアイテムはその場に置いていく代わりに、専用通貨がもらえて装備を強化できる仕組みになっています。
ただ、この盛り上がりが一時的な数字の跳ね返りなのか、それとも今後も続く流れなのかは、もう少し背景を調べないと判断できません。
なぜ同時接続数が1,000人を割るまで落ち込んだのか?
海外メディアの報道を確認すると、『Marathon』は今回のアップデートまでに開発体制そのものが大きく揺れていたことが分かります。
2026年3月の発売から2年足らずの間にゲームディレクターが3人目に交代したと報じられており、対人戦専用の脱出シューターという路線が思うようにプレイヤーを維持できていなかった状況がうかがえます。
発売直後は88,337人という高い同時接続数を記録していたものの、その後の落ち込みは大きく、7月には1日を通して1,000人を下回る日も出ていました。
PvEモードの効果は本物なのか?
海外ゲームメディアPC Gamerの報道によると、Vault Breaker実装直後にSteamの同時接続数は14,699人まで伸び、直近1週間の同時間帯と比べて約3倍の数字になったとされています。
数字自体は他の人気タイトルと比べれば大きくありませんが、「対人戦のリスクを避けたい層」を新たに呼び戻せた点は、運営側にとって収穫だったはずです。
ただしVault Breakerは8月4日までの期間限定モードであり、本実装として続けるかどうかはまだ決まっていません。
一時的なイベントで終わるのか、シリーズの方向性を変える転換点になるのかは、今後のBungieの発表を待つ必要があります。
Shiritomo GAME編集部の考察
対人戦を前提に設計された運営型タイトルが失速したとき、「対人なし」のモードで数字を戻すというのは一見矛盾しているように見えますが、実は合理的な打ち手です。
対人戦の緊張感が苦手で離脱したライト層を、リスクの低い協力プレイで一時的に呼び戻せるからです。
重要なのは、この一時的な回復を「本編への再定着」につなげられるかどうかで、期間限定イベントのまま終われば数字は再び元に戻ってしまいます。
開発体制の交代が続いていたという背景を踏まえると、Bungieにとってこのアップデートは単なる話題作りではなく、次のシーズンに向けた生存戦略の一手だったと見るべきでしょう。
まとめ
『Marathon』はPvEモード「Vault Breaker」の追加で同時接続数を約3倍に戻しましたが、これは8月4日までの期間限定施策です。
対人戦離れが進んでいた背景を踏まえると、この盛り上がりを本編復帰につなげられるかどうかが、今後のシリーズの分かれ道になりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
アップデートの詳細は海外メディアの報道でも確認できます。
Marathon’s experimental PvE mode is live, immediately tripling its daily player count(PC Gamer)では、実装直後の数字の変化がより詳しく紹介されています。