興収203億円『国宝』、地上波初登場が「2027年新春の金曜ロードショー」になった理由
興行収入203億円、動員1415万人。
邦画実写としては歴代最高記録を持つ映画『国宝』が、公開から1年半近くを経てようやく地上波デビューを果たします。
日本テレビは9月11日夜、『国宝』を2027年新春の「金曜ロードショー」枠で放送すると発表しました。
具体的な放送日はまだ明かされていませんが、テレビでこの作品を待っていた人にとっては、来年の楽しみがひとつ増えた格好です。
これだけの記録を持つ話題作が、なぜ発表から放送までさらに数カ月、公開からは1年半以上という時間をかけて地上波に届くのか。
配信ではすでに見られる状態が続いていることもあり、そのタイミングの選び方には理由がありそうです。
先に結論をまとめると:
– 邦画実写歴代1位(興収203.4億円・動員1415万2409人)の『国宝』が、2027年新春に「金曜ロードショー」で地上波初放送(具体的な放送日は未発表)
– 発表は2026年9月11日夜、放送は公開(2025年6月)から約1年半後というスケジュール
– 配信ではAmazon Prime Videoが2026年6月6日から独占で見放題配信中
何が起きたのか
『国宝』は、吉田修一の同名小説を李相日監督が映画化した作品です。
歌舞伎の世界に生きる主人公を吉沢亮が演じ、2025年6月の公開後、口コミを中心に動員を伸ばし続けました。
最終的な興行収入は203.4億円、観客動員は1415万2409人に達し、実写の邦画としては22年ぶりに歴代記録を更新しています。
評価の面でも突出しており、2026年3月の第49回日本アカデミー賞では最優秀作品賞・最優秀主演男優賞を含む最多10部門を受賞しました。
10冠は2012年の第35回「八日目の蝉」以来のことです。
米アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にもノミネートされるなど、国内外で話題が続いてきた作品でもあります。
そんな『国宝』の地上波初放送を伝えたのが、以下の投稿です。
【金ロー】映画『国宝』テレビ初放送が決定!2027年新春にhttps://t.co/Ya8PEf88MB
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2026年9月12日
吉沢亮が主演を務め、邦画実写の歴代興行収入No.1を記録した映画『国宝』が、「金曜ロードショー」枠で2027年新春にテレビ初放送されることが発表された。 pic.twitter.com/jW7uS9KjB8
ただ、これほどの実績を持つ作品なら、もっと早く地上波に来てもよさそうにも思えます。
そこで、なぜ「2027年新春」という時期が選ばれたのかを調べてみました。
調べて分かったこと
なぜ2027年新春の「金曜ロードショー」だったのか
「金曜ロードショー」は、正月編成でその年を代表する大型話題作を目玉に据える枠として知られています。
過去にもヒット作を年始の回に持ってくる例が多く、今回の『国宝』もその位置づけに合致します。
興収・動員・受賞歴のすべてで邦画実写のトップを走る作品を、年始で最も視聴率が見込める枠にぶつけるのは、編成上は自然な判断といえそうです。
もう一つの要素が公開からの経過時間です。
劇場公開は2025年6月、デジタル販売開始が2026年5月20日、Amazon Prime Videoでの見放題独占配信開始が2026年6月6日と、段階的に窓口を広げてきました。
地上波はこの中で最後に開放される窓口にあたるため、配信での独占期間をある程度確保したうえでテレビに乗せるという、近年の邦画によくある展開順序に沿った形です。
『国宝』はどこで配信されているのか
地上波を待たずに先に観ておきたい、あるいは放送前におさらいしておきたいという人向けに、配信状況も確認しておきます。
『国宝』は2026年6月6日からAmazon Prime Videoで見放題独占配信されており、Netflix・Hulu・Disney+など他の主要サブスクの見放題ラインナップには入っていません(U-NEXTでは3,080円でのレンタル購入が可能)。
放送前に見返しておきたい場合は、月額の見放題で観られるのはAmazon Prime Videoだけという点を押さえておくとよさそうです。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
配信独占と地上波初放送の間に1年半という時間差を置くやり方は、1本の作品から複数の収益源を順番に引き出す近年の典型的な流れです。
まず劇場、次に配信独占で会員獲得・維持に貢献させ、最後に地上波で最大瞬間視聴率を狙う。
今回は特に、地上波の投入先が「正月」という、家族揃ってテレビの前に座る機会がまだ多い時期である点が効いています。
SNSでの言及数が伸びやすいのも、こうした「地上波では一度きり」の枠にヒット作をぶつけたときで、放送翌日にはテレビ実況とあわせて配信への再流入も起きやすいはずです。
年始の編成発表がこれだけ早く(9月時点で)出たことも、話題化を長く持続させる狙いがあると考えられます。
まとめ
邦画実写歴代No.1の実績を持つ『国宝』が、2027年新春に「金曜ロードショー」で地上波初放送されます。
具体的な放送日は今後の発表待ちです。
配信独占の期間を経てからテレビに乗るという流れは、近年のヒット作でよく見られる展開順序に沿ったものといえそうです。