35万900円のフラグシップも消えた——ウォークマン現行4モデルが出荷完了に
35万900円。
今年7月に値下げされたばかりのソニーの最上位ウォークマン「NW-WM1ZM2」が、値下げからひと月足らずで店頭在庫のみの扱いに切り替わりました。
X(旧Twitter)では7月30日の朝、「NW-WM1ZM2、正式に出荷完了とのこと。
ついにウォークマン全モデルが市場在庫のみとなります」という投稿が、数時間で1500件を超えるいいねと700件以上のリツイートを集めました。
日常的にポータブルオーディオを楽しんでいる人にとっては、単なる懐古の話ではなく「次に何を買えばいいのか」というかなり実務的な問題でもあります。

先に結論をまとめると:
– 現行ウォークマンの主要モデル(NW-WM1ZM2・NW-WM1AM2・NW-A306・NW-A307)が、いずれも出荷完了・入荷終了の状態になった
– ソニーからの公式な生産終了発表は出ておらず、ソニーストアの価格改定と在庫状況から判明した
– 後継モデルの情報は現時点で一切公開されておらず、次のウォークマンを待つ声がXで広がっている
何が起きたのか
今回話題になっているのは、フラッグシップの「NW-WM1ZM2」(256GB・ゴールド)が、ソニーストアで出荷完了になったという一報です。
このモデルは無酸素銅を削り出した筐体に金メッキを施した、音質を最優先に設計された一台で、2022年3月の発売時点では39万6,000円でしたが、複数回の価格改定を経て2026年6月に35万2,000円、7月に35万900円まで値下げされていました。
値下げの直後に在庫限りとなったことが、愛好家の間で「ついに来たか」という反応を呼んでいます。
NW-WM1ZM2、正式に出荷完了とのこと。ついにウォークマン全モデルが市場在庫のみとなります。#ウォークマン #walkmanhttps://t.co/hrYvO1LXHl
— 田中 晃 (@akiraa_tanaka) 2026年7月30日
ただ、話が大きくなっているのは このモデル1台の話ではありません。
ストリーミング対応の「NW-A300シリーズ」も同時に節目を迎えていました。
調べて分かったこと
ソニー公式の発表ではないのはなぜか?
実は今回の「生産終了」情報は、ソニーの公式プレスリリースによるものではありません。
取材の中で確認できたのは、ソニーストアの販売ページで対象モデルの価格が段階的に引き下げられ、最終的に在庫が尽きて購入できなくなったという経緯です。
オーディオ専門の複数の販売店ブログが7月中の在庫状況を継続的に追跡しており、それによると32GBモデルの「NW-A306」は7月17日時点で全色が入荷終了、上位モデルの「NW-WM1AM2」もそれ以前に入荷終了していました。
そして7月30日、64GBモデルの「NW-A307」と最上位の「NW-WM1ZM2」も出荷完了となったことで、現行ラインアップが事実上すべて姿を消す形になったのです。
なぜ今、主要モデルが出そろって姿を消したのか?
複数モデルがほぼ同時期に在庫切れを迎えた背景について、ソニーからの説明は現時点でありません。
一部のオーディオファンからは半導体や部材価格の高騰を指摘する声もありますが、これは今のところ推測の域を出ておらず、断定はできません。
確かなのは、価格改定と在庫消化のタイミングが重なり、通販サイトや店頭で「気づいたら買えなくなっていた」状態が生まれたという事実だけです。
悲報…、ウォークマンWM1シリーズ「NW-WM1ZM2」についてソニーが正式に出荷完了。
— 君国泰将:ソニーが基本的に好き (@kunkoku) 2026年7月30日
今の時点だとソニーストアの在庫はあるけど、たぶんなくなったら終わり。たぶん(;´Д`)
ウォークマンWM1シリーズ「NW-WM1ZM2」【256GB】
カラー:ゴールド… pic.twitter.com/w0LYlrEvZH
次のウォークマンは出るのか?
後継機についての公式な発表は、この記事を書いている時点で一切ありません。
1979年に初代モデルが発売されて以来、ポータブルオーディオの代名詞であり続けてきたブランドだけに、「新しいウォークマンが出ないことにはユーザーの選択肢がなくなってしまう」と不安を口にするファンも少なくないようです。
ソニーストアの在庫が完全になくなれば、新品でウォークマンを手に入れる手段は当面失われることになります。
Shiritomo GADGET編集部の考察:中古市場と「次の一台」の行方
今回の一件で見落とせないのは、「公式発表なしの実質終売」という終わり方そのものです。
メーカーが正式にアナウンスする生産終了と違い、価格改定と在庫消化だけで市場から静かに消えていくケースは、購入を検討していた層にとって判断材料が少ないという問題があります。
実際、値下げは通常「売り切りたい」シグナルであり、今回のケースもその典型と言えるでしょう。
短期的には、現行モデルの中古・新古品相場が上昇する可能性があります。
フラッグシップ機ほどこの傾向は強く、実際にオーディオ愛好家の間では手元の個体を手放さない動きも見られます。
一方で、ハイレゾ再生専用機という市場自体が縮小傾向にある中、ソニーが次期モデルにどこまで投資するかは不透明です。
ストリーミング再生に強みを持つスマートフォンとの差別化を、次のウォークマンがどう打ち出すのかが、ブランドの継続を占う分かれ目になりそうです。
まとめ
ソニーの現行ウォークマンは、公式な生産終了発表がないまま、価格改定と在庫消化を経て主要モデルがそろって店頭から姿を消しました。
後継機の情報がない以上、新品での入手を考えている人は、残りわずかな在庫の動向を注視しておく必要がありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
現行モデルの詳細な仕様や在庫状況は、ソニーストアのウォークマン製品ページで確認できます。
値下げや入荷終了の経緯をより詳しく追いたい方は、オーディオ専門店による在庫追跡ブログも参考になります。
