ワークシートに書いた「1年後の幸せ」――SHElikesの#around30コミュニティを支える「無償運営」の仕組み
「お金ええ〜〜」「家族との自由時間」。
ひまわり柄のワークシートに、そんな言葉が並んでいました。
書いたのは、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」の30代向けコミュニティ「#around30」に集まった受講生たちです。
8月10日、参加者たちは「1年後に増やしたい幸せ」を紙に書き出し、少人数のブレイクアウトルーム(オンライン会議で作る小部屋のようなグループ空間)でシェアし合いました。
SNSでコミュニティ運営に携わる人にとっては、「感情を言語化させて少人数に開示させる」というこの進行自体に学びがありそうです。
この記事では、around30コミュニティで実際に何が行われたのかと、その裏で動いている運営体制を掘り下げます。
先に結論をまとめると:
– SHElikesの#around30コミュニティは8月10日、「1年後に増やしたい幸せ」をワークシートに書き、ブレイクアウトルームで語り合うイベントを開催しました
– 運営を担うのは現役受講生がボランティアで担当する「コミュニティプランナー(CP)」制度で、4ヶ月ごとに担当者が入れ替わる仕組みです
– SNS運用の視点で見ると、「感情を言語化させて少人数に開示させる」設計はUGC(ユーザー生成コンテンツ)創出とコミュニティ定着率を高める典型的な手法だといえます
around30コミュニティで何が起きていたのか
今回の情報の出典は、X上のニュースをAIが要約したものであり、公式発表や当事者の投稿原文そのものではありません。
個々の感想を「参加者全員の総意」であるかのように扱わないよう注意しながら見ていきます。

要約によれば、8月10日に開催されたイベントでは、参加者が「1年後に増やしたい幸せ」をワークシートに記入し、ブレイクアウトルームでお互いにシェアしたとのことです。
企画・運営を担ったのはコミュニティプランナー(CP)で、受講生同士が目標を語り合い、応援し合う場になったと伝えられています。
イベント後には「楽しい」「モチベが上がった」という声が集まっていたようですが、参加人数や具体的な投稿内容までは確認が取れていません。
この種のイベントは、今回が特別な単発企画というわけではなさそうです。
around30コミュニティは4ヶ月に一度、現役受講生から新しいCPを募集する仕組みになっており、定期的にイベントを企画・運営し続けていることが分かっています。
ここで気になるのが、「そもそもCPとは何者で、どういう仕組みで回っているのか」という点です。
そこで、SHElikesの公式サポートサイトや、実際にCPを務めた人・参加した人の記録を確認してみました。
コミュニティプランナー(CP)とは何者なのか?
SHElikesが公表している情報によると、CPは現役の受講生が務める役割で、任期は4ヶ月。
任期が終わるたびに、次のCPが受講生の中から新たに募集される仕組みになっています。
報酬は発生せず、本業や生活と両立できる範囲で関わるボランティア的な立ち位置です。
CPが企画・運営するイベントには、受講歴の長さに関係なくすべての受講生(シーメイト)が参加できます。
CPを支える役割として、バナー制作やSNS告知を担う「サポーター」も4ヶ月単位で別途募集されており、イベント運営そのものが受講生の手によって回っている点が特徴です。
実際、直近の7月31日にもaround30コミュニティ内で別のイベントが開催されており、担当したCPは70人以上の参加者管理から次回イベントの告知、参加者の投稿を紹介して広める役回りまで担っていたと報告されています。
今回8月10日のイベントも、同じ仕組みの延長線上で動いていたと考えられます。
なぜ「ワークシート×少人数シェア」なのか?
SHElikesは19種類のコミュニティを運営しており、コース別(デザイン・ライター・マーケティングなど)に加え、年代別のコミュニティ(around20・around30・around40plusなど)も用意されています。
around30はその一つで、同世代ならではの悩みや目標を共有しやすい設計になっているようです。
SNS運用やコミュニティマーケティングの視点で見ると、「目標を紙に書かせて、少人数のグループで声に出させる」という進行は理にかなっています。
大人数の前で発言するのはハードルが高くても、数人単位のブレイクアウトルームなら発言しやすく、自分の言葉で書いて誰かに話す行為が行動につながりやすいとは、目標設定の心理学でも指摘されているようです。
SHElikesを運営するSHE株式会社は、2025年4月に累計会員数が20万人を突破したと公式発表しています。
無料会員や卒業生を含む数字ではあるものの、2017年の表参道開校からおよそ8年で20万人規模まで拡大したことになります。
コミュニティ運営はこの規模を支える柱の一つで、スキル学習だけでなく「仲間との心の支え合い」を継続的な受講のモチベーションに結びつける狙いがあるとみられます。
Shiritomo SNS編集部の考察:無償の「熱」がコンテンツになる仕組み
around30の事例が示すのは、コミュニティ運営を外部の運用担当者だけに任せず、当事者であるユーザー自身に権限と役割を渡す設計の強さです。
CPは無償ですが、企画の裁量や「自分ごと化」できる立場が与えられており、これがイベント後の自発的な投稿につながっている可能性があります。
企業アカウントが「投稿してください」と呼びかけるより、当事者が自分の言葉で発信するほうが説得力を持つのは、SNS運用の現場でも共通する構造ではないでしょうか。
ブランド公式コミュニティを持つ企業にとっては、運営を「任せる」設計そのものが拡散装置になり得るという点が、around30の取り組みから読み取れるヒントといえそうです。
まとめ
SHElikesの#around30コミュニティは、8月10日に「1年後の幸せ」を書き出すワークシートイベントを開催しました。
運営を支えているのは、4ヶ月任期のコミュニティプランナー制度という、受講生自身に運営を委ねる仕組みです。
無償の運営者が自発的な発信を生み、コミュニティの熱量を保ち続けている点は、SNSでコミュニティを運営する他の企業にとっても参考になりそうです。


