「Max 20x」がUltraに改名、”20x”の正体は5時間枠だった――週の利用量は10倍のまま
「Max 5x → Max Max 20x → Ultra」。
Anthropicの公式Xアカウントが10月30日、たった一行でこう告げました。
料金はどちらも変わらず、Maxは月100ドル、Ultraは月200ドルのまま。
契約中の人が何か手続きをする必要もありません。
それだけなら名前が変わっただけの話ですが、今回は中身にも変更が入っています。
Claude Code や Claude.ai を仕事で使っている人、特に月200ドルを払って上位プランに入っている人には関係の大きい話です。
何が変わったのか、そして「20x」というこれまでの名前がなぜわかりにくかったのかを、公式発表とユーザーの反応から調べました。
先に結論をまとめると:
– Claudeの上位プラン「Max 20x」が「Ultra」に改名。
価格は月200ドルのまま変わりません
– Ultraの「検証済みアカウント」では、これまで作業を止めていた5時間ごとの利用上限が撤廃されます
– 「20x」という名前は実は週の利用量ではなく5時間枠の倍率を指していて、この紛らわしさの解消が改名の理由です
何が起きたのか
発表の中身はこうです。
We’re renaming our Max plans:
— Claude (@claudeai) 2026年10月30日
Max 5x → Max
Max 20x → Ultra
Max is still $100/month, and Ultra is still $200. If you’re a subscriber, there’s nothing you need to do.
We’re also removing the 5-hour limit for verified Ultra accounts, starting today with most existing… pic.twitter.com/9QR5ASBbeb
要約すると、Claudeの有料プランのうち「Max 5x」が「Max」、「Max 20x」が「Ultra」という名前に変わりました。
価格はMaxが月100ドル、Ultraが月200ドルで変更なし。
さらにUltraでは、本人確認が済んだ「検証済みアカウント」に限り、これまで課されていた5時間ごとの利用上限(セッションリミット)が撤廃されます。
撤廃は10月30日から、既存の契約者の多くに向けて段階的に適用が始まっています。
週単位の利用量(Proプランの10倍)自体は変わっていません。
変わるのは「5時間でいったん止められる」という、長時間の作業やAIエージェントを動かす人にとって地味に効いていた制約がなくなる点です。
ただ、この変更の背景には単純な機能追加では終わらない事情がありました。
そこで、なぜ今になって名前そのものを変える必要があったのかを調べました。
調べて分かったこと
なぜ「20x」という名前がわかりにくかったのか
「Max 20x」は2025年4月の最上位プラン登場時につけられた名前で、「Proの20倍使える」という意味で命名されていました。
ところが実際には、この「20倍」は5時間ごとの利用枠だけに当てはまる数字で、週単位の利用量はずっと「Proの10倍」のままだったのです。
つまり同じプランの中に「5時間枠は20倍、週の枠は10倍」という2つの違う倍率が混在していて、名前が示す数字と実際の上限が一致していませんでした。
X上ではこの点を指摘する声が出ています。
Wow, Claude 20x is renamed to Ultra without 5hr limit for “verified” users, looks like most existing ultra accounts will no longer have 5hr limit https://t.co/k9p33YBnvX
— Scott (@scottstts) 2026年10月30日
(日本語訳:「わあ、Claudeの20xがUltraに改名されて、”検証済み”ユーザーには5時間制限がなくなるのか。
既存のUltraアカウントのほとんどはもう5時間制限がなくなるってことみたい」)
5時間制限そのものが撤廃される今、「20倍」という看板を残す意味がなくなった。
だから「Ultra」というわかりやすい名前に切り替えた、というのが今回の改名の筋道です。
「検証済みアカウント」になるにはどうすればいいのか
5時間制限の撤廃は、全てのUltra契約者に無条件で適用されるわけではなく、「検証済みアカウント」であることが条件です。
Anthropicのサポート情報によると、Claudeのアカウント登録にはメールアドレスに加えて、対応地域の電話番号によるSMS認証が必要になっています。
同じ電話番号で認証できるアカウントは最大3つまでという制限もあります。
この本人確認は、不正利用やアカウントの大量作成を防ぐための仕組みで、Anthropicは公式発表で、未検証のアカウントも認証が完了すれば自動的に撤廃され、撤廃時にメールで通知すると説明しています。
すでに電話番号認証を済ませてプランを契約している人であれば、追加の作業なしに5時間制限がなくなる計算です。
Shiritomo編集部の考察:名前は機能より先に伝わる
今回の改名でいちばん興味深いのは、機能そのものではなく「名前が実態と合っていなかったこと」自体が改善の対象になった点です。
AIサービスの料金プランは、利用量の計算方法が複雑になりがちで、ユーザーは契約前に全ての条件を読み込んでいるわけではありません。
「20x」という数字だけが独り歩きし、週の上限も20倍だと誤解したまま契約していた人は少なくなかったはずです。
SNS運用やツール選定を担当する立場からすると、料金プランの「名前」はスペック表以上に影響力を持つ情報だと言えます。
Anthropicが機能変更と同時に名前まで直したのは、誤解によるキャンセルや問い合わせの増加を見越した判断でしょう。
他のAIサービスでも、プラン名と実際の利用上限が噛み合っていないケースが今後同様に整理されていく可能性があります。
まとめ
Claudeの上位プラン名は「Max 20x」から「Ultra」に変わり、検証済みアカウントでは5時間ごとの利用上限もなくなります。
価格は変わらず、「20x」という名前が示していた数字と実際の仕組みがずれていたことが、今回の改名の発端でした。