「最近バカすぎる」月2900円のGeminiに不満爆発——その裏にあった”静かな改悪”を調べてみた
「月額2900円払ってるのに、最近Geminiガチでバカすぎないか?」
6月上旬のXに流れてきたこの投稿を見たとき、「あ、これ私だけじゃなかったんだ」と思った方も多いのではないでしょうか。
有料プランで使い続けているのに、なぜか最近うまく動かない、指示を無視される、ハルシネーション(AIが事実と異なる情報を自信満々に答える現象)が増えた気がする——そんなもやもやを言語化してくれた一言が、たくさんの共感を集めました。
じゃあ実際に何が起きているのか、調べてみました。
Xに広がる「月2900円なのに…」の声
6月7日、Gemini有料プラン「Google AI Pro」のユーザーを中心にX上で不満が噴出しました。
「解約をとても検討」と書いたこの投稿は1000いいね超え。
最近Geminiガチでバカすぎないか????
— あこ様 (@accosan_) 2026年6月7日
こちとら月2900円のAiProやってんねんぞ
解約をとても検討 pic.twitter.com/9v0c1zZQ72
同じ日、大学の状況を皮肉った投稿も広がっています。

大学がChatGPT Proプランを無料で提供しないせいで東大生がハルシネーションだらけのGeminiを使わされているという事実 https://t.co/HYse8ZgwNb
— 玄米オムライス (@gemmaiuts2) 2026年6月8日
「大学がChatGPT Proを無料提供しないせいで、東大生がハルシネーションだらけのGeminiを使わされている」という内容で、4000いいね以上を集めました。
学習用途での信頼性への疑問が、大学生の間にも広がっていることがわかります。
一方で、こんな投稿も話題になっています。
Geminiにこの設定をぶち込んでから、会話トーンが180度変わってワロタ
逆にこいつを同調させたくて会話してるわ pic.twitter.com/uPH8c2ZhQ3— しみたく (@Gadget_Simitaku) 2026年6月7日
「ある設定をぶち込んでから、会話トーンが180度変わった」と言う投稿は3万いいねを超えました。
「バカすぎる」という不満と「設定次第で劇的に変わる」という発見が同時に広がっているのが、今のGemini事情のリアルです。
裏にあった「静かな改悪」——5月20日の変更
調べてわかったのですが、6月の不満ブームには5月の変更が大きく関わっていると考えられます。
Google I/O 2026(5月19日)で、GoogleはGeminiのプラン体系を大きく変更しました。
月額2900円のGoogle AI Proプランは、これまで「Thinking Mode 1日300回・Pro Mode 1日100回」という比較的わかりやすい上限制だったのです。
ところが5月20日から、計算量ベースのクレジット制(5時間ごとリセット+週次上限)に切り替わりました。
複雑な問いかけや、Deep Think機能(より深く考えさせるモード)の使用は、単純な質問に比べて大量のクレジットを消費します。
1プロンプトで週次クレジットの13%近くが消えたという報告もあります。
つまり、同じ2900円を払い続けているはずなのに、使い方によっては実質的に「使えるAIの量」が減っているわけです。
これが「最近おかしい気がする」という体感とぴったり重なります。
「性能が落ちた」のか、「上限が厳しくなった」のか
実際、Geminiの品質自体についてもユーザーの評価は割れています。
英語圏の開発者フォーラムでは「2026年安定性危機:Geminiはフロンティアモデルの中で最も不安定になった」というスレッドが立ち、無限ローディングループや突然のエラーが多発しているという報告が複数寄せられています。
Google側は公式には性能低下を認めていませんが、ユーザーの体験は明らかに揺れています。
一方で、Gemini 3.5 Proの6月リリースが近づいているとも報じられており、モデルそのものの更新タイミングで一時的な安定性の低下が起きている可能性も否定できません。
整理すると、現在Geminiに不満を感じやすい理由は大きく2つ考えられます。
①5月のクレジット制導入で「使えると思っていた機能が途中で止まる」体験が増えた、②モデルの世代交代前後の安定性低下です。
どちらが原因でも、「同じお金を払っているのにパフォーマンスが悪化した」という体感は変わりません。
Googleがどこまで透明な説明をするか、そしてGemini 3.5 Proの品質が実際にどう出てくるか——しばらく注目が続きそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- Google AI Pro プランの使用量変更について(Android Central)
- 2026年安定性危機について(Google AI Developers Forum)
- Gemini 回数制限の新仕様解説(AI総合研究所)
まとめ
「最近バカすぎる」という不満の背景には、5月の使用制限変更という具体的な変化がありました。
同じお金を払い続けるなら、何がどう変わったのかをきちんと把握した上で、Claude・ChatGPT・Geminiを使い分けていく時代になっているのかもしれません。
