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「改善を1つ出すか、全員の利用枠をリセットするか」――ChatGPTの28日間計画

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月25日 更新
「改善を1つ出すか、全員の利用枠をリセットするか」――ChatGPTの28日間計画

カスタム指示を守るよう指定したのに、ChatGPTがそのまま応答を止めてしまった――。
そんな声が、10月に入ってから聞かれるようになりました。
嘘の回答が混ざる、添付したファイルの処理が途中で止まる、ブラウザ版とアプリ版で見た目が違う。
挙動の不安定さを指す内容は一様ではありません。
ChatGPTを仕事に組み込んでいる人にとっては、作業の手が止まるかどうかに直結する話です。
経緯を調べてみると、OpenAI自身がすでに「改善か、利用枠の全リセットか」という珍しい約束を公にしていました。

先に結論をまとめると:
– OpenAIは10月4日(米国時間)、ChatGPT WorkとCodexを対象に28日間毎日「改善を1つ出すか、全員の利用枠をリセットするか」を公約しました
– 実際に10月23日・24日にも2日連続でリセットが行われ、計画は10月24日時点でも続いています
– リセットされるのは5時間・週ごとの利用上限で、通常のチャット会話は対象外です

OpenAIが公にした「改善か、利用枠リセットか」の賭け

OpenAIでCodex開発を率いるTibo氏は、10月4日(米国時間)に「今後28日間、毎日、ChatGPT WorkとCodexユーザーの大半に関係する明確な改善を1つ出すか、さもなければフルリセットを行う」と宣言しました。
フルリセットとは、5時間ごと・週ごとに課された利用上限(レート制限)を、全ユーザー分まとめて使い切っていない状態に戻す措置です。
新機能を出せない日は、利用枠という形で埋め合わせる建前になっているわけですね。

この宣言はX上でも取り上げられています。

OpenAIが、28日間毎日「改善を1つ出すか、全員の利用枠をリセットするか」を約束しました。
。
。
…

投稿の文面がそのまま伝えているとおり、この約束は「毎日必ず良くなる」のではなく「良くなるか、埋め合わせるか」の二択です。
裏を返せば、OpenAI自身がChatGPT Work・Codexの挙動を毎日安定させきれていないことを認めた格好になります。
ただ、この宣言だけでは「実際にどれくらいリセットが起きているのか」までは分かりません。
そこで公式発表や報道を遡ってみました。

調べて分かったこと

なぜ「改善」ではなく「リセット」で埋め合わせることが多いのか

新モデル「GPT-6.1 Sol」は9月30日に投入されましたが、直後に需要が急増し、動作が遅くなるトラブルが起きました。
その埋め合わせとして利用枠がリセットされたことを報じたのが、このツイートです。

またChatGPTがリセット、10月4日2時に。
GPT-6.1 Sol動作遅延のお詫び

この一件だけではありません。
公式発表をたどると、28日間計画は10月23日・24日の時点でも続いており、この2日間は連続でリセットが予告されました。
これで通算7回目のリセットになったと報じられています。
18日間で改善が11回、リセットが7回と、改善の方が多いものの、3日に1回以上の頻度でリセットも起きているというのが、この計画の今の実態のようです。
計画の初日(10月5日)には応答速度がおよそ50%速くなる改善が実際に出されましたが、その後は改善とリセットが入り混じる展開が続いています。

ChatGPTが遅い・使えないと感じたとき、何を確かめればいいか

「指示を守らない」「反応が重い」といった不満の背景には、こうした利用枠の変動が絡んでいる可能性があります。
気になったときにまず確かめたいのは、自分の環境だけの問題か、全体的な現象かという点です。
SNSやニュースでリセットの予告・実施が報じられているタイミングと重なっていないかを見てみると、切り分けの手がかりになります。

ただし注意したいのは、今回の28日間計画とリセットの対象はChatGPT WorkとCodexに限られ、通常のChatGPT Plus・Freeプランの利用上限とは別枠だということです。
無料版や個人向けプランを使っていて「指示を守らない」と感じた場合、このリセットが直接の原因とは限りません。
ブラウザ版とアプリ版で表示が異なるという報告も、機能のロールアウトが環境によって先行・遅延することが背景にある可能性はありますが、OpenAIがその食い違いを明確に説明しているわけではなく、断定はできません。

Shiritomo編集部の考察:運用担当者が見ておくべきは「頻度」

ChatGPTをWorkプランやCodexで業務に組み込んでいるチームにとって、今回の件で見ておくべきはリセットの「頻度」そのものだと考えます。
1回ごとの不具合の原因より、約1日おきに利用枠の変動が起きているという事実の方が、作業スケジュールへの影響が大きいからです。
OpenAIが不具合を隠さず「改善かリセットか」と期日つきで公約した姿勢自体は、信頼回復のコミュニケーションとして評価できますが、受け手側は「いつ枠が変わってもおかしくない」前提で、締め切りが近い作業ほど早めに着手する運用に切り替えたほうが安全でしょう。
過去にはCodexの障害で深夜に利用枠が配られた事例もあり、リセットが必ずしも悪いニュースとは限らない点も含めて、慣れておく価値があるのではないでしょうか。

まとめ

OpenAIは10月4日から28日間、ChatGPT WorkとCodexを対象に「改善か利用枠リセットか」を公約し、10月23日・24日の連続リセットを経てもなお計画は継続しています。
ユーザー側の不満の声がすべてこの計画に直結するとは限りませんが、挙動の変動が続く間は、全体的な現象かどうかを見極める習慣を持っておくと安心です。

さらに深掘りしたい方へ

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28日間計画の発表そのものは、PC Watchの記事で詳しく報じられています。
10月23日・24日の連続リセットについてはこちらの記事、GPT-6.1 Solの動作遅延を巡るリセットの経緯はこの記事にまとまっています。