AI活用事例 読了 5 分

「肩凝りひどいって相談したら今すぐ救急車呼べって言われた」――ChatGPTが日本人の日常に浸透、利用率は過去最高水準に

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月27日 更新
「肩凝りひどいって相談したら今すぐ救急車呼べって言われた」――ChatGPTが日本人の日常に浸透、利用率は過去最高水準に

「ChatGPTに肩凝りひどいって相談したら今すぐ救急車呼べって言われた」。
Xに投稿されたこの一言は、1万件を超えるいいねを集めました。
少し大げさで、ちょっと笑えて、でも身に覚えがある――そんなChatGPTとのやりとりが、タイムラインのあちこちで見られます。
実際、生成AIの個人利用率は過去最高水準に達し、サービス別でもChatGPTが依然トップを走っています。
スマホのホーム画面に生成AIアプリが入っている人にとっては、もう珍しい話ではなくなってきているようです。

先に結論をまとめると:
– 民間調査(グランネット、2026年8月)で生成AIの個人利用率は56%台に達し、1年前から18ポイント増と過去最高水準に
– サービス別利用率(日本リサーチセンター、2026年6月)はChatGPTが30.3%でトップ、Gemini(29.0%)・Copilot(15%)が僅差で続く構図
– 生成AI経由のWebサイト送客で見ると、ChatGPTのシェアは74.1%(StatCounter調査)と依然圧倒的

何が起きたのか

タイトルにした投稿がこちらです。

健康相談のつもりが「今すぐ救急車呼べ」と返され、思わず笑ってしまう――という投稿で、1万1000件を超えるいいねを集めました。
深刻な相談にも大げさに反応するAIとのやりとりは、便利さだけでなく「人間味のある会話相手」としての一面も見せています。

こうしたやりとりが生まれる背景には、実際に利用者数そのものが増えているという事情がありそうです。
そこで、生成AIの利用実態を示す調査データを確認してみました。

調べて分かったこと

生成AI利用率はどこまで伸びているのか?

グランネットが2026年8月に実施した調査によると、生成AIの個人利用率は56%台に達し、1年前(2025年10月時点)から18ポイントの増加となりました。
半年ほど前まで「使ったことがある人」と「使ったことがない人」がほぼ半々だったことを考えると、短期間で急速に普及が進んだことになります。

日本リサーチセンターの調査(2026年6月)によるサービス別の利用率では、ChatGPT(OpenAI)が30.3%でトップ。
2位のGemini(Google)が29.0%と僅差で続き、3位のCopilot(Microsoft)が15%という構図です。
一方、生成AIが関わるWebサイトへの送客シェアで見ると状況はやや異なり、StatCounterの集計ではChatGPTが74.1%、Geminiが16.7%と、ChatGPTが圧倒的な存在感を保っています。
利用者数の調査と送客シェアの調査では測定方法が異なるため単純比較はできませんが、どちらの切り口で見てもChatGPTが首位にある点は共通しています。

ChatGPTは具体的にどう使われているのか?

利用シーンの広がりを示す投稿も見つかりました。
画像生成の精度を自分なりに検証した投稿では、世間でよく見る生成画像と自分で生成した画像を並べて比較する様子が共有されています。

健康相談から画像生成の検証まで、使われ方は一様ではありません。
仕事の効率化ツールという枠を超えて、生活の中の細々とした場面に溶け込みつつあるようです。

利用シェアは今後も変わっていくのか?

ChatGPTとGeminiのシェア争いは、実は調査のタイミングによって順位が入れ替わることもあります。
過去にはインプレスウォッチの調査でGeminiがChatGPTを逆転し、利用率80.4%対68.2%という結果が出たこともありました(本記事末尾の関連記事を参照)。
無料プランの機能拡充やスマートフォンへのプリインストール状況によって数字が動きやすい分野であり、今後も定点観測する価値がありそうです。

Shiritomo編集部の考察:バズるのは「機能」ではなく「人間らしい失敗談」

今回紹介した投稿に共通するのは、ChatGPTの新機能や性能を誇る内容ではなく、ちょっとズレた回答や意外な反応を面白がる視点だという点です。
SNS運用の観点から見ると、公式のプレスリリースよりも、こうした利用者個人の「ゆるい体験談」の方が拡散しやすく、結果的に製品の認知や親近感を広げる役割を果たしています。
企業アカウントが自社製品の活用事例を発信する際も、スペックや機能一覧を並べるより、利用者のリアルな(時に失敗を含む)体験を拾って届ける方が、エンゲージメントにつながりやすい傾向は参考にできそうです。
利用率の数字が示す「広がり」と、SNS上の個別エピソードが示す「浸透の仕方」は、別々のデータソースでありながら同じ現象の両面を映し出しています。

まとめ

生成AIの個人利用率は過去最高水準に達し、ChatGPTはサービス別利用率・送客シェアのいずれでも引き続きトップを走っています。
数字だけでなく、健康相談や画像生成の検証といった日常の細かな使われ方からも、ChatGPTが生活の一部になりつつある様子がうかがえます。

さらに深掘りしたい方へ

「チャッピーに聞くな!」——ChatGPTを親友と呼ぶ人が急増、週間利用12億人の素顔「チャッピーに聞くな!」——ChatGPTを親友と呼ぶ人が急増、週間利用12億人の素顔生放送中、気象予報士の阿部亮平さんが思わず口にした一言が、画面の外で盛り上がっていました。
Geminiが ChatGPTを逆転、利用率80.4% 「無料の強さ」だけでは片付けられない中身Geminiが ChatGPTを逆転、利用率80.4% 「無料の強さ」だけでは片付けられない中身Gemini80.4%、ChatGPT68.2%。 インプレスウォッチが7月末に実施したアンケートで、この数字が並びました。

利用率データの詳細はnippon.comの記事、国内シェアの推移についてはmarkenote.jpの記事でも確認できます。