「友達かんけーある?」小5女子がAndroidを選んだ理由——iPhoneに”できないこと”の正体
娘「Androidほしい」。
ライトノベル作家・榎宮祐氏がXに投稿したこの一言から始まるやり取りに、6万7000件を超える「いいね」が集まりました。
理由を尋ねられた娘さんの返事は「カスタムできないから」。
友達はiPhoneじゃないのかと聞かれても「友達かんけーある?」と意に介さない様子です。
小学5年生の一言が、スマホ選びの本質を突いていると評判になっています。
ふだん何となく「iPhoneは自由度が低い」と感じている人にとっても、その理由を言語化するヒントが詰まったやり取りです。
先に結論をまとめると:
– 榎宮祐氏の小5の娘さんが「カスタムできないから」とAndroidを選んだ投稿が、6万7000いいね超の反響を呼んでいます
– AndroidとiPhoneのカスタム自由度の差は、「オープンソース」と「クローズド」というOSの設計思想の違いに根ざしています
– iPhoneがホーム画面を自由に変えられないのは、セキュリティを守る「サンドボックス」という仕組みが土台にあります

何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
きっかけは、榎宮祐氏が投稿した親子のやり取りでした。
「子供がiPhoneをねだる話はよく聞くけど、逆はあんまり聞かないな。
ちなんでAndroid?」と切り出した榎宮氏に、娘さんは即座に「カスタムできないから」と返答します。
友達の影響を気にしているのかと重ねて聞かれても、娘さんの答えは「友達かんけーある?」の一言でした。
娘「Androidほしい」
— 榎宮祐♟️ノゲノラ新刊発売 (@yuukamiya68) 2026年7月19日
僕「――子供がiPhoneねだる話はよく聞くけど、逆はあんま聞かないな。ちななんでAndroid?」
娘「カスタムできないから」
僕「……ほう。ところで友達はiPhoneじゃないのか?」
娘「? 友達かんけーある?」
小五女子、我が道を征く。
投稿には「安くていいの知ってるでしょ」という榎宮氏らしいツッコミも添えられ、親子の自然な掛け合いに好意的な反応が相次いでいます。
国内では10代・20代女性を中心にiPhoneの利用率が7〜8割に達するとの調査もあり、周囲に流されず自分の基準でAndroidを選ぶ姿が「かっこいい」と評価された格好です。
ただ、この一言だけでは「なぜAndroidはカスタムできて、iPhoneはできないのか」という肝心の部分までは分かりません。
そこで、スマホのOS設計の違いを調べてみました。
調べて分かったこと
なぜAndroidは自由にカスタムできるのか?
Androidが高いカスタマイズ性を持つ理由は、OSの成り立ちにあります。
AndroidはGoogleが公開する「オープンソース」(設計図にあたるソースコードが誰でも閲覧・改変できる仕組み)をベースに、各メーカーが独自にOSや端末を開発する構造になっています。
この構造のおかげで、ホーム画面の見た目や動作を丸ごと入れ替える「ランチャーアプリ」(ホーム画面のデザインや操作方法を切り替えるアプリ)をユーザーが自由にインストールできる仕組みが成立しています。
グリッド数やアイコンサイズ、ドロワー(アプリ一覧画面)の表示方法まで、ピクセル単位で見た目を作り込めるのがAndroidの強みです。
なぜiPhoneはホーム画面を自由に変えられないのか?
一方のiPhoneは、ソフトウェアからハードウェアまでApple自身が一貫して作り上げる「クローズド」なエコシステムを採用しています。
この設計思想を支えているのが「サンドボックス」という仕組みです。
サンドボックスとは、アプリごとに動作領域を隔離し、他のアプリやシステムのデータへ勝手にアクセスできないようにする仕組みを指します。
ファイル操作やアプリ間の通信、カメラ・マイクへのアクセスなどが厳格に制限されており、悪意あるアプリによる被害やシステムの不安定化を防ぐ目的で導入されました。
この安全性重視の設計が、結果としてホーム画面を丸ごと置き換えるランチャーアプリの存在を許さない仕組みにもなっています。
ウィジェットの配置やアイコンの見た目変更といった表面的なカスタマイズは可能でも、Androidのような「別のOSに見えるほどの改造」まではできないのが、いまのiPhoneの立ち位置です。

なぜこの投稿はここまで拡散したのか?
エピソードの拡散を後押ししたのが、榎宮氏の別のフォロワーによる引用ツイートです。
かっ……榎宮先生のお子さん……しょ、小5……???
— けだま (@sensya1023) 2026年7月19日
え?この前までだって…… https://t.co/QgsWJ08PLQ
「榎宮先生のお子さん、小5……?」と驚く声に象徴されるように、榎宮氏が過去にもたびたび娘さんとの微笑ましいやり取りを投稿してきた経緯を知るファンが多く、今回も「らしいエピソード」として受け止められたようです。
子供の年齢や成長をこれまで見守ってきた読者ほど強く反応する構造は、個人アカウントの継続的な発信が思わぬ拡散を生む典型的なパターンといえるでしょう。
Shiritomo GADGET編集部の考察
編集部が注目したいのは、ハードウェア選びにおける「自由度」という軸が、10代以下の世代にも浸透し始めている点です。
従来、日本のスマホ市場では周囲と足並みを揃える”横並び需要”(メッセージアプリのやり取りのしやすさなど)がiPhoneの若年層シェアを押し上げてきました。
しかし今回の反応を見る限り、「自分の使い方に合わせて機能を選ぶ」という購買動機が、少なくとも一部では横並び志向より優先され始めている兆しがうかがえます。
メーカー側にとっても、ウィジェット表示の柔軟性やホーム画面編集の自由度をどこまで開放するかは、今後の差別化ポイントとして軽視できない要素になりそうです。
iOS・Androidともにここ数年でウィジェット機能を強化している背景にも、こうした「自分好みに使いたい」というニーズの高まりが影響していると考えられます。
まとめ
「カスタムできるかどうか」というシンプルな一言は、オープンソースとクローズドという二つの設計思想の違いを的確に突いたものでした。
次にスマホを選ぶときは、見た目や価格だけでなく、どこまで自分好みに変えられるかという視点も加えてみると新しい発見があるかもしれません。