ゴンチャの新作懸賞が24時間で2.7万リポスト——「外れた人も今日買える」日程の置き方
いいねは7,033件、リポストは27,137件。
数字がおよそ3.8倍、逆転しています。
台湾ティー専門店のゴンチャが7月27日の朝8時に出した1本の告知が、丸1日でこの結果を記録しました。
企画そのものは「フォローしてリポスト」だけの王道です。
ただ、投稿された日付を調べていくと、この懸賞が置かれた位置がかなり計算されていました。
新商品の告知をXで担当している方にとっては、明日の投稿カレンダーにそのまま反映できる話だと思います。
先に結論をまとめると:
– 告知日は全国発売日ではなく、モバイルオーダー先行販売が始まる初日に合わせられていた
– 参加はフォローとリポストの2つだけ、当落はその場で分かる形式だった
– 同じ日に2回のリマインドを打ちながら、応募先は最初の投稿1本に固定していた
「毎日100名にその場で当たる」が丸1日で積み上げたもの
キャンペーンの中身はシンプルです。
ゴンチャ公式アカウントをフォローし、告知投稿をリポストする。
当選すればDMが自動で届き、新作ドリンク「トロピカルフルーツ」のドリンクチケットがその場でもらえます。
当たる枠は毎日100名。
応募の締め切りは翌7月28日の7時59分と、投稿からきっちり24時間後に設定されていました。

🥭トロピカルフルーツ キャンペーン🍊
— Gong cha(貢茶 / ゴンチャ) (@gongcha_japan) 2026年7月26日
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※当選者のみDMで自動送信
※この投稿は7/28 7:59まで pic.twitter.com/caGtzYGMAK
結果として、この投稿はインプレッション(表示された延べ回数)が約270万回、リポストが27,137件、引用リポストが177件、ブックマークが243件を集めています。
表示された回数のうち約1.0%が拡散にまで進んでいて、いいね1件あたりのリポストは3.86件。
共感を示して終わるのではなく、応募という行動まで進んだ人が多かったことを示す比率です。
リポストが応募条件そのものなので当然といえば当然ですが、それにしても振れ幅が大きい数字でした。
立ち上がりも速く、投稿直後の1時間だけで3,465件。
24時間トータルの約13%が最初の60分に集まっています。
時間別の詳しい拡散推移や、どんな層が拡散を担ったのかという分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで公開されています。
数字だけ見れば「王道の懸賞がよく回った」で終わってしまいます。
気になったのは、なぜこの日だったのかという点でした。
調べて分かった、この日付が選ばれた理由
なぜ発売日ではなく7月27日だったのか?
賞品となる「トロピカルフルーツ」は、ゴンチャの夏季限定シリーズです。
阿里山ウーロンティーをベースに、マンゴー・オレンジ・パッションフルーツの3種を合わせた構成で、全国発売は7月30日。
ここで日付を並べてみます。
全国発売が7月30日、モバイルオーダーでの先行販売開始が7月27日、そして懸賞の告知が7月27日の朝8時。
つまりこの懸賞は、発売を待たせる企画ではなく、「今日から買える」というニュースと同じ日に打たれていたことになります。
これが効くのは、外れた人の受け皿があるからです。
100名という当選枠に対してリポストは2万件を超えていますから、大半の人は外れます。
発売前の告知であれば、その人たちは「発売されたら買おう」と思ったまま忘れてしまう。
でも先行販売が始まっていれば、その場でモバイルオーダーを開けます。
懸賞の熱量が、そのまま注文に流れる導線が用意されていました。
価格はティーエードとミルクティーが690円、フローズンの「ジェラッティー®」が720円、スパークリングティーが780円。
国内約200店舗を展開するチェーンにとって、モバイルオーダーへの送客とセットで機能する設計です。
1日に3回投稿して、拡散が分散しなかったのはなぜ?
もうひとつ気づいたのが、拡散の山が1回で終わっていないことでした。
朝8時台にピークを作ったあと、12時台と18時台にも一段高い山ができています。
6時間後の時点で全体の約52%に到達し、残りをその後の18時間がゆるやかに埋めていきました。
理由は公式アカウントの動き方にあります。
ゴンチャは同じ日の12時と18時にもリマインド投稿を出していました。
ただし、そこに書かれていたのは「⚠️この投稿をリポストしても応募できません」という注意書きと、最初の投稿への誘導です。
これは地味ですが重要な判断だと思います。
リマインドをそのまま応募対象にすると、応募の受付先が3本に割れます。
当選処理も面倒になりますし、1本あたりの拡散数も見かけ上は小さくなる。
接触の回数だけを増やして、応募の窓口は最初の1本に固定する。
リマインドを打つほど数字が薄まるという懸賞の弱点を、注意書き1行で回避していたわけです。
インスタントウィン形式そのものにも、その場で結果が分かるゲーム性から参加のハードルが下がりやすいという特性が知られています。
今回のように「毎日100名」と設定すれば、翌日以降も繰り返し参加する動機が残ります。
Shiritomo編集部の考察:懸賞は「いつ出すか」から決めていい
Xキャンペーンの相談を受けると、多くの場合は賞品と応募条件の話から始まります。
何を配るか、フォローだけにするかリポストも足すか。
もちろん大事なのですが、今回の事例を追っていて、先に決めるべきなのは日付ではないかと感じました。
ゴンチャの場合、先行販売の初日という1日を押さえたことで、当選者にも落選者にも当日の行動先が用意されました。
同じ企画を全国発売の1週間前に打っていたら、拡散数はおそらく大きく変わらなかった一方で、購買につながる分は確実に減っていたはずです。
拡散数が同じでも、着地する場所があるかどうかで施策の価値は変わります。
もうひとつ持ち帰りたいのが、リマインドの設計です。
1日1投稿で終わらせず、生活のリズムに合わせて朝・昼・夜と接触する。
それでいて応募先は割らない。
これは特別なツールがなくても、投稿予約と注意書き1行でできます。
効果測定の面でも、拡散が1本に集約されていれば「この投稿がどれだけ広がったか」をそのまま見に行けます。
運用と計測の両方で、後から効いてくる判断だと思います。
まとめ
賞品の豪華さではなく、発売日から逆算した日付の置き方と、応募先を割らないリマインド設計。
ゴンチャの27,137リポストは、その2つが噛み合った結果として見るのが正確なように思います。
さらに深掘りしたい方へ
- ゴンチャ公式リリース「トロピカルフルーツ」7月30日より期間限定販売(PR TIMES) — 商品ラインナップ・価格・先行販売日程の一次情報
- SocialReport「Gong cha(ゴンチャ)「トロピカルフルーツ」キャンペーン、24時間で27,137件のリポスト」 — 時間別の拡散推移と担い手の分析
- インスタントウィンの仕組みと媒体別施策(Winas) — 即時抽選型キャンペーンの一般的な特性
出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく

