BOSS/ボス、244万人動員の韓国コメディが日本公開――吹替は純烈・酒井一圭とモナキ全員が初挑戦
韓国で244万人を動員し、2025年の年間興行収入でトップ5に入った『BOSS/ボス』が、10月23日に日本の劇場へやってきました。
ギャング組織のボスが急死し、後継者候補の3人がボスの座を押し付け合うという、前代未聞の設定のコメディです。
日本語吹替版では、純烈の酒井一圭がプロデュースする4人組「モナキ」の全員と、酒井本人が声優に初挑戦しています。
笑いの下敷きになっているものが何なのか、公開を機に調べてみました。
先に結論をまとめると:
– 韓国で244万人を動員したコメディ『BOSS/ボス』が10月23日に日本公開
– 日本語吹替は純烈・酒井一圭プロデュースの「モナキ」全員が声優に初挑戦
– 監督は北野武や三谷幸喜、香港ノワール映画や日本のヤクザ映画を参考にしたと明かしている
何が起きたのか
『BOSS/ボス』は、ギャングのボスが急死したあと、有力な後継者候補である3人が「座を譲り合う」という、これまでのギャング映画にはなかった構図で展開するコメディです。
チョ・ウジン、チョン・ギョンホ、パク・ジファンら韓国の実力派が出演し、本国では2025年の年間興行収入トップ5に入るヒットとなりました。
日本では10月23日に劇場公開され、日本語吹替版も同時に用意されています。
配役は、チョ・ウジン演じるスンテを「モナキ」のじん、チョン・ギョンホ演じるガンピョをおヨネ、パク・ジファン演じるパノをケンケン、イ・ギュヒョン演じるテギュをサカイJr.が担当。
そして、イ・ソンミン演じるボス・テスを酒井一圭が演じました。
5人全員が声優に初挑戦しています。
調べて分かったこと
なぜ「モナキ」が吹替に選ばれたのか
「モナキ」は、演歌グループ・純烈の酒井一圭がプロデュースする4人組で、「セカンドチャンスオーディション」を経て結成されたグループです。
配給・宣伝関係者は、『BOSS/ボス』が描く「ボスと、ボスを慕う弟分たちの関係」というテーマに注目しました。
モナキのキャラクター性との親和性の高さを見出し、熱烈なオファーを送ったことで声優出演が実現したと説明されています。
作品の人間関係と、グループ自体の関係性を重ねた起用だったようです。
監督が明かした日本映画への言及
監督のラ・ヒチャンは、影響を受けた日本の映画監督として北野武と三谷幸喜の名前を挙げています。
また別の取材では、香港ノワール映画や日本のヤクザ映画からも影響を受けたと述べています。
ギャングが権力を奪い合う定番の構図をあえて反転させ、「誰もボスになりたがらない」という新しいコメディを目指したことがうかがえます。
日本の観客に向けては、メッセージを寄せています。
「できればこの映画を見るときには忙しい日常は少し忘れて、コメディやアクションを楽しんでいただいて、自分の夢についてもちょっと考える時間にしていただけたらいいなと思います」。
権力闘争の裏側にある「自分の夢のために何を選ぶのか」という問いが、作品のもう一つの軸になっているようです。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
韓国コメディの日本上陸というだけなら話題にしにくいところを、「モナキ」という国内発のグループを吹替に起用したのは注目に値します。
作品のテーマとグループの成り立ちを重ねる狙いが明確で、単なる話題作りの客寄せキャスティングとは一線を画しています。
グループ自体が「セカンドチャンスオーディション」から生まれた経緯も、本作の後継者たちが過去と向き合う物語と響き合う部分があります。
配給側がここまでテーマの一致を言語化して売り込む例は、海外コメディの輸入タイトルとしては珍しく、吹替版が単独の集客要素として機能しうることを示した事例といえそうです。
続編や同系統の輸入コメディが出てくるなら、同じく「テーマに合う国内タレント」を起用する流れが広がるかもしれません。
まとめ
『BOSS/ボス』は、韓国での大ヒットに加え、日本語吹替版に「モナキ」全員と酒井一圭を起用したことで、作品のテーマとキャスティングが重なる珍しい公開になりました。
字幕版・吹替版どちらで見るかによって、受け取る印象も変わってきそうです。
