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SunoがMIDIアップロードに対応、音符通りの再現から編曲の指示まで可能に

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月7日 更新
SunoがMIDIアップロードに対応、音符通りの再現から編曲の指示まで可能に

作曲AI「Suno」が、MIDIファイルをそのままアップロードできる新機能を公開しました。
これまでの「WAVやMP3を読み込んでリミックスする」方式とは違い、MIDIは音そのものではなく「どの音をいつ、どんな強さで鳴らすか」という演奏情報だけを記録したデータです。
そのぶん、AIに渡したときの再現精度が大きく変わります。
作曲家が意図した通りの音符をAIに伝えられるようになった、という話です。

先に結論をまとめると:
– Sunoが2026年11月4日、Pro・Premierプラン向けにCreateページでのMIDIファイル直接アップロードに対応しました
– 「音符通りに演奏して」「このモチーフを発展させて」「フルオーケストラに編曲して」など、自然言語の指示でMIDIデータを曲に変換できます
– 現時点ではSimple Createモード・v6-wildモデルのみでの提供で、Sunoは今後も対応範囲を広げる方針です

何が発表されたのか

Suno公式ブログによると、今回追加されたのはCreateページ上でのMIDIアップロード機能です。
拡張子が.midまたは.midiのファイルを、ドラッグ&ドロップまたはメニューからの選択でそのまま読み込めます。
対象はPro・Premierの有料プランユーザーのみで、2026年11月4日に展開が始まりました。

MIDI(Musical Instrument Digital Interface:音の高さ・長さ・強さなどの演奏情報だけを記録する軽量なデータ形式で、音声データそのものは含まない)ファイルは、1ファイルあたり最大16チャンネルのピッチ・タイミングデータを持ち、各チャンネルにはさらに最大120のコントローラーレーン(音量やビブラートなど演奏の細かな変化を記録する領域)を持たせられます。
公式ブログは、これを「音の情報ではなく、音楽そのものの情報」と表現しています。

調べて分かったこと

具体的に何ができるのか

公式ブログが例示している使い方は、大きく3パターンあります。

  • 音符を正確に再現する:「新しい音色で演奏して」「音符通りに再現して」といった指示で、MIDIに記録されたメロディをそのまま別の楽器編成で鳴らす
  • モチーフを発展させる:「MIDIファイルの上声部のモチーフを取り出して、新しいアイデアに発展させて」という指示で、原曲の一部を素材として展開させる
  • 編曲を指示する:「このMIDIを弦楽器・ブラス・木管・パーカッションを使ったフルオーケストラ用に編曲して」といった指示で、同じ音符進行を別の編成に書き換える

いずれも自然言語のプロンプトで指示する点は、これまでのSuno同様です。
違うのは、渡す素材が「音」ではなく「楽譜に近いデータ」になったことで、AIが解釈に迷う余地が減り、作曲家が意図した音符そのものを基準に生成できるようになった点です。

Suno MCP Betaとの位置づけ

Sunoはこの数週間、Create画面の外からも曲作りにアクセスできるようにする取り組みを進めています。
10月28日(現地時間)には、ChatGPTやClaudeの画面を離れずに作詞から曲の生成までを依頼できる「Suno MCP Beta」も発表されました。

著作権訴訟中の2社を組み合わせる"Suno MCP Beta"、ClaudeやChatGPTから直接作曲できるように著作権訴訟中の2社を組み合わせる”Suno MCP Beta”、ClaudeやChatGPTから直接作曲できるように作詞から曲の生成までを、ChatGPTやClaudeの画面を離れずに依頼できるようになった新機能の話です。

MCP Betaが「AIとの対話の中で曲を作ってもらう」入口なのに対し、今回のMIDIアップロードは「すでにある演奏データを、どう解釈してほしいかを指示する」入口です。
どちらも自然言語で操作できる点は共通していて、Sunoが「ゼロから作る」だけでなく「既存の素材を渡して精密に仕上げる」方向にも機能を広げていることがうかがえます。

今の制限と今後

公式ブログは、この機能が現時点ではSimple Createモード・v6-wildモデルでの提供に限られることを明記しています。
対応モードやモデルは今後拡大していく方針だとしています。

Shiritomo編集部の考察:「精密さ」をどこまで求めるかの選択肢が増えた

生成AIによる作曲は、これまで「プロンプトで雰囲気を伝えて、出てきたものから選ぶ」使い方が主流でした。
今回のMIDIアップロードは、そこに「自分が書いた音符そのものを基準にしてほしい」という、精密さを求める作り方を加えるものです。

作曲の経験がある人ほど、AIが生成した曲の「ここの音は違う」という部分が気になりやすいものです。
MIDIで骨格を渡せるようになったことで、AIに委ねる部分と、自分でコントロールしたい部分を分けて使えるようになります。
モチーフの発展や編曲の指示も自然言語でできる以上、DAW(Digital Audio Workstation:曲の録音・編集・ミックスを行う音楽制作ソフト)の操作に慣れていない人でも、精密な指示を出せる余地が広がったと言えそうです。

まとめ

Sunoは2026年11月4日、Pro・Premierプラン向けにCreateページでのMIDIファイル直接アップロードに対応しました。
音符を正確に再現する指示から、モチーフの発展、フルオーケストラへの編曲まで自然言語で指示できるようになり、現時点ではSimple Createモード・v6-wildモデル限定ながら、今後対応範囲を広げる方針です。

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