「これが本当ならヤバくない?」Geminiが吐き出した”他人の履歴書”、バグの正体
「geminiは日頃使わないんだけど、、バグ?が起きたみたいで、知らない個人の履歴書と職務経歴書が出てきたんだけど」。
9月12日昼に投稿されたこの一文に、1万件を超える反応が集まりました。
投稿主が添付した画面には、赤の他人とみられる人物名入りの「職務経歴書」と「履歴書」のWordファイルが、ダウンロードを待つ状態でずらりと並んでいます。
GoogleのAIチャット「Gemini」を仕事や日常のメモ代わりに使っている人にとって、他人事では済まされない話です。
自分が入力したデータが、見ず知らずの誰かの画面に出てしまう可能性があるということだからです。
先に結論をまとめると:
– Geminiの画面に、投稿者が頼んでもいない「知らない第三者の履歴書・職務経歴書」がWordファイルとして出力された
– Gemini自身が「不適切な個人情報が含まれていた」と認め、原因を「過去の会話履歴や内部テンプレートのデータ参照時の混同」と説明している
– 投稿は13,500件を超えるいいねを集め、Xでは同様の懸念を訴える声も出ている
Geminiの画面に突然現れた「知らない人の履歴書」
投稿したのはXユーザーの@wVfYGcptCTbBpokさんです。
投稿によると、日頃あまり使っていないGeminiを開いたところ、身に覚えのない個人の履歴書・職務経歴書のデータが表示されたといいます。
geminiは日頃使わないんだけど、、
— ペロとケ (@wVfYGcptCTbBpok) 2026年9月12日
バグ?が起きたみたいで、知らない個人の履歴書と職務経歴書が出てきたんだけど。。。
これが本当ならヤバくない? pic.twitter.com/ry2AhNWArl
添付された1枚目の画像を見ると、Geminiのチャット画面には「ダウンロードファイル(Word形式・.docx)」という見出しがあります。
その下に、氏名入りの職務経歴書・履歴書のファイルが2つ表示されていました。
投稿は公開から1日足らずで400万近いインプレッションを記録し、いいねは13,500件を超えました。
ただ、この数字だけでは「一度きりの誤表示なのか」「仕組み上の問題なのか」までは分かりません。
そこで、投稿に含まれるもう1枚の画像とGeminiの公式情報を確かめてみました。
調べて分かったこと
Gemini自身は原因をどう説明しているのか
2枚目の画像には、Gemini自身が返した謝罪文がそのまま映っています。
「出力内容に不適切な個人情報(特定の氏名や職歴など)が含まれておりました点について、深くお詫び申し上げます」という一文が、まず目を引きました。
続けて「私(AI)が過去の会話履歴や内部テンプレートのデータを参照・生成する処理において、予期せぬ混同や誤った自動生成が発生した」と、不具合の内容を自己申告する形で説明していました。
興味深いのは、投稿者がGeminiに本来依頼していた作業が「外国人材アンケートの比較報告書」の修正だったと、同じ画面に書かれている点です。
つまり全く無関係な履歴書作成のやり取りが、依頼していた別の作業のセッションに紛れ込んだ可能性がうかがえます。
生成AIは会話履歴やテンプレートを参照しながら文章を組み立てる仕組みを持つことが多いといわれます。
その参照先が何らかの理由で別のデータに接触した、あるいは似た構造のデータを取り違えて生成した可能性が考えられます。
ただしGoogle側から本件についての公式コメントは確認できておらず、社内でどこまで原因が特定されているかは分かっていません。
同じような報告は他にもあったのか
Xでは、Geminiユーザーの@takasugi_SPR_EXさんも同様の懸念を投稿しています。
またGeminiから他人がアップしたファイル(履歴書)が出てきちゃったんですかい
— 高杉祥一@NEBULA SILHOUETTE (@takasugi_SPR_EX) 2026年9月13日
数学の研究盗用のように生成AIテックにデータを送って、その扱いは雑だったり貴重な情報だったらしめしめと利用されてしまう
おまけに自分がアップしなくてもテックが情報を奪う異常な状況だとおわかりいただけませんか
「またGeminiから他人がアップしたファイル(履歴書)が出てきちゃったんですかい」という書き出しが印象的です。
自分がアップロードしていない情報でも、AI側の処理次第で外に出てしまう構造そのものに疑問を投げかけていました。
ただしこの投稿自体の反応は限定的で、同種の事例が過去にどれほど報告されているかを裏づける一次情報は見つかりませんでした。
今回のケースが単発の不具合なのか、繰り返し起きている問題なのかは、現時点では断定できません。
入力した情報が外に出るリスクとどう付き合うか
Geminiに限らず、生成AIチャットに入力した文章や添付ファイルは、サービス側の設定次第でモデルの改善に利用されることがあります。
個人を特定できる情報や機密性の高い書類は、そもそもチャットに貼り付けないことが最もシンプルな防御策です。
Googleは Gemini アプリのプライバシー設定について公式ヘルプで解説しており、アクティビティの保存期間を変更したり、学習への利用をオフにしたりする設定が用意されています。
心当たりのある人は、一度自分のアカウント設定を確認しておくと安心です。
Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ
今回の投稿で見えてきたのは、生成AIの「もっともらしい出力」が、事実確認なしにそのまま信じられてしまう危うさです。
Geminiの謝罪文自体は丁寧で説得力がありますが、それすら生成AIが書いた文章である以上、原因説明の正確さを外部から検証する手段は限られています。
ビジネスでGeminiやChatGPTを使う担当者にまず勧めたいことは2つあります。
ひとつは、機密書類・個人情報を含むファイルはアップロードする前に匿名化するか、そもそも入力しないこと。
もうひとつは、AIから出てきた説明文を鵜呑みにせず「本当にそう動くのか」を公式ドキュメントで確認する癖をつけることです。
バズった投稿を鵜呑みにしないのは編集部も同じで、今回も一次情報が限られる中での報道であることは明記しておきます。
まとめ
Geminiの画面に見知らぬ第三者の履歴書が表示されたという投稿が拡散し、Gemini自身も不具合を認める説明を返しています。
ただし根本原因や再発状況について公式な発表はまだなく、実態の全容はこれからの情報公開を待つ必要がありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
Geminiのプライバシー設定やデータの取り扱いについては、Google公式のヘルプページで詳しく解説されています。