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『このごにおよんで愛など』ジャパンプレミア、広瀬奈々子監督「彼女たちが生きやすい世の中になっていたらいいな」

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月25日 更新
『このごにおよんで愛など』ジャパンプレミア、広瀬奈々子監督「彼女たちが生きやすい世の中になっていたらいいな」

ひとりの女性を、夫と恋人のふたりが同時に愛している。
10月24日、東京・日比谷で開かれたジャパンプレミアでは、その設定を隠さない物語の魅力が語られました。
映画『このごにおよんで愛など』のジャパンプレミアで、主演の長澤まさみさんは自分が演じた役を「一緒にいたくなる人」と評しています。

「正しい家族のかたち」に窮屈さを感じたことがある人にとっては、他人事ではない物語かもしれません。
11月27日の全国公開を前に、この記事ではジャパンプレミアで語られた内容を手がかりに、広瀬奈々子監督がなぜこの物語を選んだのかを掘っていきます。

先に結論をまとめると:
– 長澤まさみさん・柄本佑さん・石橋静河さんが演じる「詩・杜夫・潤奈」3人の関係を軸に、多様な愛と家族のかたちを描く作品です
– 広瀬奈々子監督は、レズビアンカップルの友人の出産がきっかけで本作を書いたと明かしました
– 11月27日の公開に先立ち、10月24日にTOHOシネマズ日比谷で舞台挨拶付きジャパンプレミアが開催されました

何が起きたのか

10月24日(土)、東京のTOHOシネマズ日比谷で映画『このごにおよんで愛など』のジャパンプレミアが開かれました。
18時からの上映前の舞台挨拶には、主演の長澤まさみさん、柄本佑さん、石橋静河さんに加え、落合モトキさん、松井ケムリさん、のせりんさん、広瀬奈々子監督が登壇しています。

広瀬監督はもともと是枝裕和監督や西川美和監督の助監督を務めてきた人で、本作は自身の脚本によるオリジナル作品としては長編2作目にあたります。
舞台挨拶では、新しい家族像をめぐる話が中心になったようです。

では、監督はどんな思いでこの脚本を書いたのでしょうか。
ここからは、公式に発表されている情報をもとに調べていきます。

調べて分かったこと

なぜ「家族」をテーマに選んだのか?

広瀬監督によると、本作の着想源は「レズビアンカップルの友人の出産」だったといいます。
既存の家族像に疑問を感じていたことがきっかけで、「彼女たちが生きやすい世の中になっていたらいいな」という思いを込めて脚本を書いたと明かしました。
詩というキャラクターについては「わがままで嫌われかねないが、軽やかでふわっとしたところがあり、心地がいい」と評しています。

この映画の公開情報は、公開のおよそ8カ月前にあたる3月末にはすでに発表されていました。

映画『このごにおよんで愛など』特報映像も解禁となっております。
ぜひご覧ください。

このごにおよんで愛など#広瀬奈々子#長澤まさみ#柄本佑#石橋静河

同じ日、長澤まさみさんの所属事務所の公式アカウントも、キャスト3人の名前とともに公開情報を伝えていました。

3人の演じるキャラクターは、どう描かれているのか?

長澤さんが演じる詩は、夫の杜夫と恋人の潤奈、ふたりから愛される絵本作家です。
長澤さんは詩について「言葉だけでは言い表せられないような、肌に感じるなにかがある」と分析しました。
愛してやまないものとして「家族」を挙げ、「家族のあり方は、それぞれたくさんの色があっていい」と語っています。

柄本さんが演じる杜夫は、「詩ちゃんととにかく一緒にいたいという、まっすぐさ」が原動力のキャラクターだそうです。
柄本さん自身は「推しグッズの収集」を自分が愛してやまないものとして挙げ、会場を和ませたようです。

石橋さんが演じる潤奈については、「仕事ができ自立しながらも、心の内側は一途でもろく、純粋な部分を持っている」人物だと説明されています。
石橋さんは自身の「アルパカ」好きを明かし、10歳からのファンだと冗談を交えて語ったそうです。

撮影現場では何があったのか?

映画初出演の松井ケムリさんは、撮影中に長澤さんがぶどうを差し入れてくれたエピソードを紹介しました。
長澤さんの気さくな素顔に触れた思い出のようです。

本作は釜山国際映画祭のアワード部門にも出品されており、海外の映画祭でも評価の対象となった作品として、国内公開前から注目を集めているといえそうです。

Shiritomo MOVIE編集部の考察

広瀬奈々子監督が明かした「レズビアンカップルの友人の出産」という着想のきっかけは、単なる設定の目新しさではなく、作り手自身の実体験に根ざしている点が特徴的です。
是枝裕和監督や西川美和監督のもとで助監督を務めてきた経歴を踏まえると、本作はドキュメンタリー的な視線とフィクションのバランスを意識した一本になっている可能性があります。

釜山国際映画祭のアワード部門への出品という事実も、国内の一般公開に先立って海外の評価軸をくぐらせたという点で、作品の立ち位置を考えるヒントになりそうです。
家族を扱う邦画が増える中、本作がどこまで一方的な「正解」を提示せずに描けているかが、公開後の評価を分けるポイントになるのではないでしょうか。

まとめ

『このごにおよんで愛など』は、ひとつの正しい家族像を示す映画ではなく、詩・杜夫・潤奈という3人の関係を通じて、家族のかたちそのものを問い直す作品のようです。
11月27日の公開で、その答えの一端が見られそうです。

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