ぬい日和、ドールやフィギュアは「うちの子」扱いNG――海外ユーザー増加の中でガイドライン改定
「本日、海外からぬい日和をご利用くださる方が増えております」。
10月23日の夜、ぬいぐるみ好きのためのSNS「ぬい日和」の公式アカウントがこう投稿すると、1,400件を超える「いいね」が集まりました。
ユーザー層が国境を越えて広がる中、2026年8月に公開されていた投稿ガイドラインが、今回の投稿と同じ週に改定されることになりました。
アプリを使っていない人でも、コミュニティ運用の難しさが垣間見える出来事です。
先に結論をまとめると:
– 「ぬい日和」が海外ユーザーの増加を受け、ぬいぐるみ以外(イラスト・ゲーム画面・人の顔写真など)の投稿が目立つようになったとして投稿ルールを改めて周知
– 「うちの子」として登録できるのはぬいぐるみ・シルバニアファミリー・モンチッチなど「体が布や毛糸、綿でできているもの」。
ドール・フィギュア・AI生成画像は対象外
– 投稿ガイドラインは10月24日付で改定され、1枚目に必ず「うちの子」を写すことなどが定められた
何が起きたのか
「ぬい日和」は、ぬいぐるみを「うちの子」として登録し、日々の様子を写真と短い言葉で記録・共有できるSNSです。
個人開発者のShinさんが、妻がぬい撮りを趣味にしていた経験をヒントに作ったアプリで、いいね数やフォロワー数を隠せる設定など、競争から距離を置いた作りが支持を集めてきました。
今回の投稿は、そのコミュニティに新しい変化が起きていることを伝えるものでした。
皆さん、こんばんは。
— ぬい日和@ぬい活SNS作りました (@nuibiyori_x) 2026年10月23日
本日、海外からぬい日和をご利用くださる方が増えております。それにともなって、ぬいぐるみが写っていないお写真(イラストやゲームの画面、人のお顔のお写真など)のご投稿が目立つようになり、気になっていた方もいらっしゃるかと思います。…
公式アカウントは、海外からの利用が増えたことで「ぬいぐるみが写っていないお写真(イラストやゲームの画面、人のお顔のお写真など)」の投稿が増えてきたと説明しています。
ユーザーが広がるのは喜ばしいことですが、同時にアプリが大事にしてきた世界観をどう守るかという課題も生まれました。
この投稿と同じ週に、運営は投稿ガイドラインの内容を更新しました。
調べて分かったこと
「うちの子」として認められるのはどこまでか?
ぬい日和の公式ガイドラインを確認すると、登録できる「うちの子」の条件は「体がふわふわ・もこもこした、やわらかい子たち」であることです。
ぬいぐるみ全般はもちろん、シルバニアファミリーやフロッキーマスコットのような起毛加工された人形、モンチッチやラブブのように顔がつるつるでも体がふわふわしていれば対象になります。
判定基準は硬さやふわふわ具合の程度ではなく、「体が布や毛糸、綿でできているか」というシンプルな一点に置かれています。
一方で、登録できないものも明確に定められています。
リカちゃんやブライスのようなドール、ねんどろいどやオビツろいどのようなフィギュア、プラスチック外装の電子ロボット、AI生成のぬいぐるみ画像、写実的すぎるぬいぐるみ、写真をプリントしたクッションやぬいぐるみは対象外です。
見た目が似ていても「素材」で線を引いているのが特徴です。
なぜ、このタイミングで改定されたのか?
このガイドラインは2026年10月24日付で改定されたばかりで、まさに今回の投稿と同じ週に更新されています。
投稿の条件としては「1枚目に必ずうちの子が写っていること」が必須とされ、人の顔がはっきり写った写真や、うちの子が1枚目に写っていない写真は禁止されています。
一方で2枚目以降は比較的柔軟で、お洋服のアップや食事の写真が混在していても問題ないとされています。
また、「売り物の商品にうちの子を入れたり、お店の陳列棚に置いたりしての撮影」も許可なく行わないよう案内されています。
店舗から許可を得ている場合や、購入後の商品との撮影であれば問題ないとされ、あくまで無断での商用利用的な撮影を避ける狙いだと分かります。
こうした細かいルール整備は、ユーザー数が増えるほど「暗黙の了解」が通じにくくなる、コミュニティ運営につきものの課題だと言えそうです。
Shiritomo編集部の考察:ガイドラインは「育ってから」でも書き直せる
ぬい日和のように、投稿内容や世界観を強みにする小規模SNSほど、立ち上げ時に細かいルールを作り込みすぎないという選択をすることがあります。
初期は「ぬい好きだけが集まる場所」という空気そのものがルール代わりになるからです。
ただ、今回のように想定外の層(海外ユーザー)が増えると、その空気だけでは伝わらない場面が出てきます。
今回の対応で注目したいのは、運営が利用者を咎める言い方ではなく、「増えてきた」という事実をまず共有し、そのうえで基準を示す順序を取ったことです。
コミュニティ運用の実務としては、ルールを後出しで厳格に適用するより、まず現状認識を共有してから基準を言語化するほうが反発を招きにくいという、規模の小さいSNSならではのバランス感覚が表れています。
まとめ
ぬい日和は海外ユーザーの増加が進む中、「うちの子」として登録できる条件や投稿時のルールを10月24日付で改定しました。
判定基準は見た目の種類ではなく「体が布や綿でできているか」というシンプルな一点に置かれており、アプリが大事にしてきた世界観を保つための工夫がうかがえます。
さらに深掘りしたい方へ
ぬい日和の投稿ガイドラインの詳細は、公式の投稿ガイドラインページで確認できます。

